ささささの日記

日本海海戦より二百三高地派

「パスワードーもっと強くキミを守りたいー」情報処理推進機構(IPA )胸キュンラブストーリー 原宿駅

「パスワードーもっと強くキミを守りたいー」情報処理推進機構IPA )胸キュンラブストーリー 原宿駅
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JR原宿駅の、駅から外側向けに掲出されている連続大型ボード。パスワードの大切さを、若年層向けに認識してもらうことが目的の展開のようです。
2015年4月3日からすでに始められていた施策のようで、ネット界隈でもすでに大きな話題を呼んだ施策でした。
「パスワードを大切にしよう」という広告主の情報処理推進機構が伝えたいメッセージをそのまま伝えるのではなく、漫画のイケメンキャラクターなどが話す言葉に変えることによって、これだけメッセージに伝わり方が違うのだということを教えてくれます。やはり言いたいことを、話者も変えずにそのまま言っているような広告はダメですね。何事も受け手がどういうものが好きか、どういうものに興味を持つか、という視点から考えなければなりません。


「Merry X'mas EVE」ローラ 原宿駅 駅ばりポスター

「Merry X'mas EVE」ローラ 原宿駅 駅ばりポスター 
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原宿駅のコンコースで、全てローラさんで展開されている頭痛薬「EVE」の駅ばりポスター。クリスマスイブの「イブ」にかかっていますね。通路などは全てローラさんのポスターで埋め尽くされておりジャック感があります。
商品や、商品名よりローラさんの方が圧倒的に大きく、そして多く出されているのがこの展開かと思います。原宿駅を利用する若い女性達に、まずは見てもらおう・興味を持ってもらおうというのが狙いのように推察されます。
しかしここまで割り切って広告を構成するというのもすごいですね。それだけ頭痛薬って、若年女性層の獲得に課題を抱えているということなんでしょうか。

「OKAYAMA DENIM FAIR」実物ジーンズ掲出 表参道 駅ばりポスター

「OKAYAMA DENIM FAIR」実物ジーンズ掲出 表参道 駅ばりポスター
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東京・新橋で今年10月に開催された「岡山デニムフェア」の告知ポスター。表参道の他、銀座・新橋でも掲出されたようです。
おそらく、限られた予算の中で、最大限に成果の出るプロモーションを練った結果なのだと思います。駅ばりポスターは交通広告の中でも最も掲出料金の安いプランの一つです。なぜなら、他の車内の中づりポスターやドア横ポスターのように接触人数が稼げるわけでもなく、また駅のデジタルサイネージのように視認性と訴求効果があるわけでもないからです。
1週間単位の掲出で、大体B1ポスターを1万円〜4万円ぐらいの間で掲出出来ます。最もお手軽なプランが駅ばりポスターなのです。
今回はそのお手軽で、でも効果の限られている駅ばりポスターに、実物ジーンズをそのまま貼るという「今までにない」手法で訴求効果を上げています。こういった特殊掲出は、大体通常の駅ばりポスターの料金に×1.2〜1.3倍程度の料金で出来るので金額負担もそこまで大きくありません。ジーンズも、広告主側が一つ用意すればいいだけですしね。それでこうやっていろんな人が写真に撮ってくれたり間近で見たりしてくれるのですから、コスパの良い施策だと思います。
広告の面白いところは、例えお金がなかったとしてもこういうアイディア次第ということなんですよね。ものはやりようということを教えてくれます。

「赤羽岩淵で、昭和にタイムスリップしてきました。」東京メトロ Find my Tokyo 石原さとみ 駅貼りポスター

 「赤羽岩淵で、昭和にタイムスリップしてきました。」東京メトロ Find my Tokyo 石原さとみ 駅貼りポスター

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シリーズ展開されている東京メトロの「Find my Tokyo」シリーズの駅貼りポスター。毎回東京メトロの各駅にスポットを当て、石原さとみがそこを紹介する的なシステムなのですが、今月は赤羽岩淵駅のようです。

前にも一度紹介した法則に、「3Bの法則」というのがあります。広告物において、美人(Beauty)、赤ちゃん(Baby)、動物(Beast)の3つのいずれかを使うとアイキャッチの効果が大幅に上がるという法則なのですが、まさにこのポスターはその法則の極みかと思います。私は赤羽岩淵駅なんて行ったこともないし、なんの興味もないけれど、石原さとみさんがかわいすぎるからポスターを注視してしまう。やっぱり美人って無敵なんですよね。。。

 

「3分が来た。」FINAL FANTASY XV ×カップヌードル コラボCM&ポスター

「3分が来た。」FINAL FANTASY XV ×カップヌードル コラボCM&ポスター

CM

ポスター

ファイナルファンタジー15

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カップヌードル15)

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キャンペーンサイト

日清食品とスクエアエニックスの両社の本社が、同じ東京・新宿にあり徒歩3分で行ける距離という「ご近所のよしみ」で実現した(?)コラボレーション企画。

特にCM・キャンペーンサイトを見ていただけるとわかると思いますが、日清食品が行うプロモーションのパターンとして特に色濃く出ている要素は、主に

①とにかく、カッコよくふざけきる

②ボケを自分で回収しない。

の2つかと思います。今回の動画もふざけているのですが、一方でファイナルファンタジー特有の世界観に、無駄に「ちゃんと」溶け込んでいる、つまり本気で作り込まれている「カッコよさ」も感じられるところが今回の動画の肝かと思われます。(ボケだからって、決していい加減なことはしないのです)また、ファイナルファンタジーの世界観にカップヌードルを登場させることは、いわゆる「ボケ」であるにも関わらず、その面白さを説明するいわゆる「ツッコミ」的な部分は皆無です。その役割は、おそらくSNS上の生活者に求めているのだと思われ、ツッコまれることで、SNS上での話題化につなげたい戦略なのだと思われます。

参考までに、これまで紹介した日清食品の事例の中でも、上記の要素に当てはまるものを紹介しましょう。

参考例1)侍ドローン猫アイドル神業ピタゴラ閲覧注意爆速すぎる女子高生 

こちらも、ふざけきっている一方で「カッコいい」という要素も両立させている良い例です。

参考例2)ドリップカレーメシトウキョウ

 

こちらもスタイリッシュに、カッコよくにふざけきっている良い例ですね。しかしこれだけボケているのに、このボケのおかしさを示すくだりは一切なしです。ツッコミの役割を、生活者に求めているためです。

日清食品は若者をターゲットとした企画として、お手本のようなプロモーションを次々と仕掛けてきますね。見る側、1生活者側としても毎回楽しませてもらえます。

「笑う人の一年は明るい」手帳は高橋 春風亭昇太 柳家喬太郎 駅貼りポスター

「笑う人の一年は明るい」手帳は高橋 春風亭昇太 柳家喬太郎 駅貼りポスター

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春風亭昇太さんと柳家喬太郎さんを起用した、高橋書店の2017年手帳のキャンペーン。高橋書店は、V6の岡田准一さんを起用し続けている能率手帳と違って、毎年起用するタレントさんを変えているようですが、今年は落語家の2人になったようですね。笑点人気もありますし、全世代的に好感度の高い2人の起用だとは思いますがそれでも少しターゲットは年配層向けの感じがします。

「JR東日本から、少年だった熱き中年へ。」JR東日本 ドラゴンボールポスター

JR東日本から、少年だった熱き中年へ。」JR東日本 ドラゴンボールポスター

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画像元:http://corobuzz.com/archives/84552:

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画像元:http://www.jreast.co.jp/dragonball-rally/:

インパクトのあるクリエイティブで最近話題になっているJR東日本の駅貼りポスター。ターゲットを中年層に設定し「JR東日本から、少年だった熱き中年へ。」というコピーでクリエイティブの内容を落としています。ポスター自体に具体的なことは何も書かれておらず、JR東日本の公式サイトにも「この冬、オレはオラになる!」というコピーのみですので、この広告はティザー広告かと思われます。

ティーザー広告(ティザー広告) | マーケティング用語集 | シナジーマーケティング株式会社 SynergyMarketing

JR東日本ティザー広告をよく使いますね。JR SKI SKIでも展開されていました。

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交通広告はスマホと親和性が高いのが特徴の1つですが、これらのポスターは明らかにスマホの延長上にあるネットでの話題化を狙っています。お膝元だけあって、上手い展開ですね。