ささささの日記

日本海海戦より二百三高地派

逃げ恥 風見さん番組連動型CM 日産「JUKE」

逃げ恥 風見さん番組連動型CM 日産「JUKE」

今週の大人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の放送中に流された日産「JUKE」のCM。「JUKE」はドラマの中での登場人物"ゆりさん"という女性の愛車で、CMに映る"風見さん"はゆりさんの同僚の男性。設定は全てドラマ通りで、いきなり始まり「ん!?」と思わせるも、「※これは日産のCMです」と注釈が入っており、その後は車の訴求につなげています。CMとはいえ、ドラマを見ていた人は思わずCMにも釘付けにならざるを得ないです。うまい仕掛けですね。

最近はCMの間はスマホをイジってしまったり、録画であればスキップされたりと本当に無視されまくりのCMですが、こういう仕掛けであれば見てしまいますし、また好意的な評価にもなりますよね。

「わたしの東急線通学日記」マナー啓発ポスター 東急

「わたしの東急線通学日記」マナー啓発ポスター 東急

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東急電鉄が展開するマナー啓発広告のシリーズ「わたしの東急線通学日記」。啓発するマナーごとのに多種類のポスターで訴求していましたが、少し前に話題となり、賛否両論となった「電車内での化粧」のポスターはやはりもう展開されなくなったようですね。

前回この記事を書いたのは2016年10月22日で、ちょうどネットで話題になる少し前ぐらいのことでした。わたしの並行してやっているTwitterにも少数ながらリプライが飛んでくるぐらいで、そういう方々の反応を見ていると、やはり先般のポスターは一部の女性の方々の怒りを買うようなものだったことは確かなようです。(本当に正しかったのか、正しくなかったのかは別のこととして)

現在展開されているポスターはマナー啓発としても納得のいく?というか当たり前レベルのものになっています。ただそれでも、硬くなりがちなマナー啓発の広告の表現を、こうやって工夫して目を向けさせられるのは、鉄道会社のキャンペーンとしては良い方向だと思います。

横浜F・マリノス 拠点 新横浜移転時 中澤選手ポスター

横浜F・マリノス 拠点 新横浜移転時 中澤選手ポスター

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画像元:http://sp.f-marinos.com/news/detail/2015-12-25/100000/172648:

昨年、横浜F・マリノスが拠点をみなとみらいから新横浜に移転したことを契機に行われた展開。主力の中澤選手を起用して、移転してくることを「転校」と見立てたビジュアルにクスッとくるようなコピーが計10種類展開されていました。

Jリーグクラブのプロモーションはなんだか試合の日程告知だけとか、選手のかっこいい写真とかサポーターの応援写真とかそういうもので構成されたものばっかりなイメージですけど、こういう個性的にクリエイティブで展開を行うことで、元々サッカーを見なかった人へのJリーグへの誘客を進めることができるのかもしれませんね。もっといろんなクラブの、こういう施策が見たいです。

「元カレが、サンタクロース。」 なんぼや 交通広告

 「元カレが、サンタクロース。」 なんぼや 交通広告

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画像元:http://mag.sendenkaigi.com/brain/201508/special-issue-01/005737.php?utm_campaign=so_log_br20161218:

ブランド買取店の「なんぼや」が昨冬展開した電車内広告。秀逸なコピーとわかりやすいインフォグラフィックスのデザインが光り、2週間で約2000件もの関連ツイートで話題を促進したという事例です。まだ知名度的に全国区でないと思われる「なんぼや」が、何をやっているお店なのかも一発でわかる広告ですね。

しかし中でもやはり抜群なのはコピーです。「元カレが、サンタクロース。」これは今持っている元カレからのプレゼントを売ることで、「新たに自分の欲しいブランド品を買えますよ」と、生活者メリットをしっかり示しているわけです。他の多くのブランド買取店は「高価買取」というポイントで生活者メリットを示すことが多いので、この点でまずこの広告は勝負する土俵を変えています。またこのメッセージを送りたいターゲットについても「元カレ」などの言葉でハッキリと示されています。なんと言ってもこれらを踏まえた上での最後の表現の部分が松任谷由実さんの「恋人がサンタクロース」という名曲のパロディであることですね。これは単純に笑えます。

ターゲットと勝負する訴求ポイントがしっかりしている上での、パロディ表現。全部揃った上での秀逸なコピーなんだと思います。

東海大学 イベントカー(車両ジャック)入試告知

東海大学 イベントカー(車両ジャック)入試告知

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東海大学が展開する小田急線のイベントカー広告。1編成の中のすべての広告を買い切ってジャックする施策です。コミュニケーションのコンセプトが特に顕著に出ているのがまど上広告の中身で「なぜ東海大学に決めたのか?」という問いを先輩東海大学生に質問し、それに対する回答を並べることで訴求しています。あとは単なる日程告知とかですね。

半分サイズのまど上広告 東京工科大学 東急線

半分サイズのまど上広告 東京工科大学 東急線

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東急線にて展開されている東京工科大学の入試告知。驚いたのは掲出されているサイズです。通常のまど上サイズの、なんと半分になっています。

東急線のまど上ポスターのサイズは「インターサイズ」と言って、B3ポスターの上下のみを少し短くしたような大きさです。通常まど上広告の掲出は、この「インターサイズ」が最小の掲出単位のはずであり、これより小さいサイズは見たことがなかったのですが…初めて見かけました。

サイズも半分ということは、掲出料も単純に半分ということなんでしょうかね。だとすると、それなりにお得な施策だと思います。

「野菜ジュースが、料理をおいしくする。」48種の濃い野菜 キリン まど上ポスター

「野菜ジュースが、料理をおいしくする。」48種の濃い野菜 キリン まど上ポスター
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キリン「48種の濃い野菜」という野菜ジュースの広告。訴求の視点が面白いのでピックアップしました。
私はこの広告で、キリンが野菜ジュースを出していることを初めて知りました。野菜ジュースと言えば、これまで「カゴメ」「農協」あたりがほとんどだったかと思いますし、それ以外の野菜ジュースを私は買ったことがありません。
そんな野菜ジュース市場の勢力図を考慮してなのか、キリンの野菜ジュースは「おいしい」とか「健康にいい」などというようなポイントではなく、「料理に合う」というあまりこれまでに見なかったポイントで訴求しています。これは今まで意識していなかった新しい「価値」であり、「カゴメ」や「農協」などとは土俵を変えることで勝負しようというキリンの意識が伺えるかと思います。