「冬が胸にきた。」JR SKI SKI 2016-2017 桜井日奈子
「冬が胸にきた。」JR SKI SKI 2016-2017 桜井日奈子
いつの間にかJR東日本の名物企画となっているスキーの誘客プロモーション。毎年起用される絶妙な人選の女優が話題となり、各種メディアでも毎年大きく取り上げられてきています。
2012年…本田翼
2013年…川口春奈
2014年…広瀬すず
JR SKI SKIは元々90年代のプロモーション(このときは、お若い時の深津絵里さんや江角マキコさんなんかも出ているんです)なんですが、一度やらなくなっているんですね。で、2012年に復活したんですが、特に復活初年度の本田翼さんの起用が「爆発」したことでこのプロモーションは続くことになったようですね。
(2012-2013 JR SKI SKI)
今回の桜井日奈子さんの起用も、なんか絶妙なところを突いてきてますよね。ブレークしてるか、してないか、いやしてはいるんだけれども、「国民的認知」には至ってないぐらいのところを拾ってきます。本田翼さんも川口春奈さんも広瀬すずさんも、起用された時はそれぐらいの感じだったと思うのです。ブレークは確かにしていましたが、それを「国民的」にきたきっかけはやはりこのプロモーションだったのかもしれないと思う次第です。
ちなみにこのプロモーションは起用される女優さんの通り、大学生などの若年層をターゲットとしているそうですが、実は若年層はいくらスキーに誘客しても大半が格安バスで行ってしまうので、JR的には大したメリットはないそうです。ならなぜこういうプロモーションをやるかと言うと、社会人がスキーを始めた「きっかけ」も大半が大学生だからだそうです。で、社会人は金があるので電車でスキーに行ってくれる人も結構いるんだそうです。
つまり、社会人に電車でスキーにいってもらうためには、まずスキーに行きたい社会人を増やさねばならず、そのためには大学生の時のスキー体験が必須で、そのために大学生向けにプロモーションをしているんだそうです。この企画を担当している人の講義を受けたことがあって、一度そんな話を聴いたことがありました。かなり中長期的な視野でやられてるのだな、と感心した記憶があります。