ささささの日記

日本海海戦より二百三高地派

神奈川県 最低賃金930円 駅貼りポスター

神奈川県 最低賃金930円 駅貼りポスター(厚生労働省 神奈川県労働局)

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神奈川県の最低賃金が、この10月1日より25円UPし、時給930円からとなったようです。サッカーの解説などで有名な川平慈英さんを起用し訴求しています。

まずビックリしたんですけど、時給930円って高くないですか?今ってそんなもんなんでしょうか?私が高校生の頃、もう10年近く前になりますけど、その時バイトしていたある牛丼チェーン店の時給は750円でした。(「時給850円〜」と書いてある貼紙を見て入ったのですが、高校生だからという理由で何故か750円にされました)また、大学の頃働いてたビデオ屋は時給850円でした。昇格もなしの時給でした。場所も東京です。

改めて言いますけど、時給930円って高くないですか?神奈川県一律でこのルールが適用されるんでしょうか?ってことは、秦野や伊勢原等の若干地方でも、アルバイトは時給930円以上もらえるってことなんでしょうか?「最低」が930円って、自分の感覚ではアルバイトしてはとても高いと思います。

この「最低賃金時給930円」というのが、まあ高くはなっていますけど、本当にそれが良いことなのかどうなのかはわかりません。最近では昔と違ってアルバイトの面接もよく落とされると聞きますし、高い時給を払わなければいけないアルバイトに対する雇用者の目も厳しくなっているのでしょう。そもそもこうやって雇用者の目が厳しくなって、職にありつけない人が増えてしまったら最低賃金云々の問題ではなくなります。高い時給を払っているからこそ雇用者も「あれもやれ、これもやれ」といろいろ仕事を振るでしょうし、それに応えられるだけのある程度の能力のある人でなければ、そもそも仕事そのものを続けていけなくなってしまいます。

例えば「時給600円レベルでいいから、比較的楽な仕事をしたい」という人は、いったいどうすればいいのでしょうか?例えば飲食店の雇用主だとして、アルバイトに時給930円を支払っていて、「主にレジに立っているだけでいい」という指示をする人はほとんどいないでしょう。「最低賃金930円」となってしまうと、逆にたとえアルバイトであっても甘えられなくなる、ということの裏返しになってしまうと思うのです。「最低賃金930円」というのは、見方を変えればとても大変なことだなと思います。

1枚のポスターを見ながらいろいろ考えてしまいましたが、アルバイトにしてもなんでも、本当に世知辛い世の中だなと思います。