ささささの日記

日本海海戦より二百三高地派

「ライバルは、1964年。」ACジャパン キャンペーン

ACジャパン「ライバルは、1964年。」中づり

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テレビCM、ラジオCM、新聞広告は以下のキャンペーンサイトより閲覧可能です。

2016年度全国キャンペーン:ライバルは、1964年|ACジャパン

「2020年に向け、日本を考えよう」をテーマに行われているACジャパンのキャンペーン。

まず、コピーが素晴らしいと思います。「ライバルは、1964年。」もう1964年の東京オリンピックが、明らかに当時の日本にとって良い効果をもたらし、国民にとっての希望となり、その後高度経済成長をして行く上での起爆剤となったことを日本人は誰でも知っているわけですよ。「桃太郎が鬼退治をした」とか「織田信長は本能寺で死んだ」とか、それと同じくらいの日本人の共通認識だと思うわけですよ。その文脈を踏まえた上で練られたコピー。だからこそ、句読点含めてたった12文字のコピーでも日本人の心にズシッと響くんだと思います。

ビジュアルもすごくいいですね。アルバムを見ているような感じで微笑ましい気持ちになります。歌も良いです。星野源さんはバッチリな起用だと思います。

なんか「良い」ばっかりですね。というのもこの広告というかキャンペーンは、「何をどうしたい」ということでもなく…。通常の広告によくある「何かの商品を売らなければいけない」とか、「認知をこれだけ上げなければいけない」とか、そういう制約の少ない広告だからこそ出来たことなのかもしれませんね。「2020年に向け、日本を考えよう」というテーマだけがあって、後は手段自体はいろいろ考えられる状態。だからこそいろんなアイディアや切り口が考えられるし、その中で出来た広告なのかもしれません。