ささささの日記

日本海海戦より二百三高地派

「電車内での化粧」啓発ポスター(東急)

「電車内での化粧」啓発ポスター(東急)

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「わたしの東急線通学日記」というシリーズで訴求する東急のマナー啓発ポスター。今回は「電車内での化粧」について啓発されています。

キャッチコピーは「都会の女はみんなキレイだ。でも時々、みっともないんだ。」話者を東急電鉄ではなく、田舎から出てきた若い達観した感じの女子大生(?)という架空の人物に仕立て上げ、訴求力を上げています。(というか誰?って感じの謎の人ではありますけど…)

すごいと思うのは、そのキャッチコピーの話者になっている女子大生役の方の表情が、完璧にこのキャッチコピーを言っているように見えるということです。これは間違いなく「都会の女はみんなキレイだ。でも時々、みっともないんだ。」と考えている表情だと思います。役者さんの演技が素晴らしいですね。

話は変わりますが、個人的に私は女性が電車内で化粧するのにそこまで抵抗はありません。そこまで周りにも迷惑だろうか?と思っていたりしますし、逆に見ていて面白かったりもすると思います。しかしながら世の中的にはやはり「電車内での化粧」はマナー違反として大きく捉えられているようで、大阪市営地下鉄が2014年11月に「乗客にやめてほしい行為」について実施したアンケートでは、「電車内での化粧」は4位にランクインしたようです。

【関西の議論】「電車内で化粧やめて!!」 地下鉄の駅に異例の啓発ポスター…乗客苦情で決断 - 産経WEST

理由としては、「見苦しい」「粉が飛んで迷惑」などがあるようですね。あんまり論理的な理由ではないと思いますが(粉と言ってもそこまで飛ばないと思いますし…)、やはり根底には「化粧は人前でするものではない」という共通認識があるにも関わらず、「それを人前でやることに羞恥心を感じない人が増えてきている」という事実がせり上がってきているからこそ起きる、モラルの部分が大きいんだと思います。今や鉄道会社がポスターで啓発するほど大きな問題になったということなんですね。